クロスバイクはボスフリー7速なのでシマノの6~8速チェーン使用して来ました。チェーンの注油が悪いのか1000km走ってBBBのチェーンチェッカーで毎回1%超えています。
流石に寿命が短すぎるのではないかと思い、注油方法を検証するために激安チェーン「モノタロウ レギュラーチェーン多段用」を購入しました。
他の商品と送料無料との兼ね合いで4本まとめ買いです。
パッケージからモノタロウのレギュラーチェーン「7・8速用」はPYCチェーンのP7002です。
届いたチェーンにはジョイントリンク(クイックリンク)が付いてきます。KMCのミッシングリンクとは形状が異なります。
モノタロウの商品レビューを見てるとロットによりジョイントの形式が変わっているようです。このチェーンは2021年2月に購入した物。
モノタロウ レギュラーチェーン7・8速の詳細(モノタロウ、商品ページ)
「モノタロウ レギュラーチェーン」クイックリンクの構造
モノタロウの多段用レギュラーチェーンのクイックリンクは、ピン付きプレートと楕円の穴の開いたプレートの2つで構成されています。
ピンはハの字に外側を向いています。プレートは穴が広がっている所が1ヵ所あるのでピンにプレートを通します。
穴付きプレートには1ヵ所大きい穴になっているので、そこにピンを入れます。プレートの向きは穴の断面が付いてる方がチェーンの外側に来るようにします。
プレートをずらしてもう1つのピンをプレートの穴に通すしますが、ピンを入れる大きめの穴が若干内側にあるので、このままだと入りません。
ピンがハ位の字に外側に開いており、プレートに入らないのでピンを内側に曲げて入れるようです。曲げて入れたら、そのままだとピンが外れてしまうのでピンを入れた状態で外側に曲げ戻してプレートにピンを固定する…そんな感じでしょうか。
このタイプのクイックリンクはシマノ「6・7・8速」のクイックリンク「SM-UG51」と構造が似ています。
シマノの「6・7・8速」チェーンはコネクトピンで圧入するタイプしか見たことがありません。ですが、シマノのディーラーマニュアルにこのクイックリンクの取り付け方法も記載されてるので海外で流通している製品でしょうか。
恐らくこれと同じ方法で取り付けるのでしょう。
シマノのマニュアルを参考に進めていきますが、ピンにプレートを入れるのは実際にチェーンを交換する時に作業します。
「モノタロウ レギュラーチェーン」クイックリンク取り付け
実際にチェーン交換の作業をします。
シマノのディーラーマニュアルを参考に、チェーンの長さを適切にカットしてクランクやスプロケット、ディレイラーのプーリーにチェーンを通します。
チェーンをカットする際はクイックリンクが入るのでプレートの「内・内」になるようにします。
ピン付きをセットして、プレートも1つのピンに通します。
シマノのディーラーマニュアル通りに、ピン付きプレートを内側にたわませてプレートにピンを入れるだけです。
プレートが外れないようにプレートの両端を指で押しながらたわませますが、難しい。簡単には曲がらない。
腕の力を使わずに、親指だけで慎重にやっていますが無理です。
少しずつ曲がっていったようにも見えましたが、何度やっても無理。プレートにピンが入りません。
写真だとピンの右側にプレートを入れているので、力が入りにくいと思い今度は右ピンにプレートを入れてトライ。びくとも動かない。
スマホでディーラーマニュアルを開いて方法を再確認。そして再挑戦。
てこの原理の要領でクイックリンクの外側で内側に曲げました。
プレートにピンが入りました。一安心。
あとは、ピン付きのプレートを外側にたわませて戻します。
何とか入りました。最後はあっさり。
クイックリンク装着時にパチンっと音はしないので目視で確認します。写真のプレート左側の大きい穴よりピンが外側に来てるので取り付けは出来ているようです。
取り付けたクイックリンクを真上からも確認します。プレートとピンが斜めに入っていた利隙間も無さそうで問題ないようです。
ピンがプレートに入ってしまえば後は楽ですが、ピンをプレートに入れる時が一番大変だった。
なお、シマノのクイックリンクの場合、クイックリンクの再利用は出来ません。1度きりとなります。
PYCチェーンは分かりませんが、取り付けの時にプレートをたわますので、何回か着脱すると金属疲労で折れそうな気がします。そうじゃなくても、このタイプのクイックリンクは外すのが大変そうですが。
ピン付きプレートを内側にたわませてて外側に戻す。この考え方は合っていました。
数日走って様子見です
チェーン装着後、近所を10km走ってきました。地下道の登り坂で負荷をかけつつペダルを漕ぎましたがスプロケットの歯飛びはしない。今のスプロケットに変えて1500kmほど走ってる。
なお、チェーンに初めからオイルが塗られていたので、今回は追加で注油していません。そのままです。
前のチェーンに比べてペダルの漕ぎが軽くなった気がします。
前のチェーンも注油して100kmほどしか走ってないのですが、それでも軽く感じます。オイルに違いがあるのかな、それとも今までの注油方法に問題があったのでしょうか。これも検証です。
ただ、クイックリンクで接続するのは初めてなので耐久性は分かりません。チェーンの伸びもそうですが、クイックリンクのプレートの強度なども気になるので、使いながら様子を見守ろうかと思います。
モノタロウのレギュラーチェーンは送料の関係で4個購入してるので、クイックリンクは予備として使えるし何かトラブルが発生しても新しいチェーンにも交換できます。
もしもの時のためにチェーンカッターで圧入するコネクトピンもあるので、何とかなるでしょう。
コネクトピンだとチェーンのプレートは「外・内」になるので、クイックリンクからコネクトピンに変更は1コマ短くなるんですけどね。それを見越してチェーンの長さはプラス1リンク長くして置いても良かったかな。
走行距離1700kmになりました(2021/9/9追記)
ジョイント部分の耐久性が気になっていましたが、チェーンが切れる、破断するなどのトラブルが出てないので特に問題なく使用できています。
新品時からの変速性能の変化は、F3速R7速のクロスバイクで足も鈍感なため分かりません。
チェーンの伸びは1034km走ってチェッカーで計測したら一部コマで0.75%入ってました。
これには考えられる理由があります。
チェッカーで測る前に134kmのサイクリングに行きましたが、サイクリング前にも測っていてこの時はチェッカーの頭が入る程度でした。注油もしてます。
サイクリングの帰路で自動車も走れる砂浜「千里浜」を数キロ走ったので、その後にチェーンがジャリジャリ言い出しました。恐らくチェーンに砂が付着したのでしょう。
その状態で50kmは走ってたのでチェーンが砂でみるみる研磨されたのではないかと思います。
サイクリング後にチェーンの洗浄と注油してジャリジャリ感は無くなったのですが、1600kmぐらい走った時に伸びを測ったら、ほとんどのコマが1%以上入ってもう交換時期です。
チェーンの伸びは砂浜走った影響もあるので何ともですが、ジョイント部分の耐久性は1700km走っても問題は出ていないので、モノタロウのPYCチェーンはまだ1本目ですが普通に使えるのではと思います。
ヒルクライムを好むなどチェーンに負荷が掛かるような状況が多いと分かりませんが。
さらに追記2022/3/19、2本目のチェーン使用時にプレート破断
上記チェーンからモノタロウPYCチェーン2本目に交換してKUREのドライルブで運用。チェーン交換してから走行距離1380kmでクイックリンクのクリップ反対側のプレートが破断しました。
恐らく、クイックリンクの装着が甘かったためプレートが切れたのかと思いますが、詳細はこちらの記事で書いています。