自転車の空気入れはパナレーサーの 「BFP-GBG」 を10年以上使っているのですが、最近タイヤに空気を入れると口金から空気が漏れやすくなりました。
まあ、10年使ってるので経年劣化は避けられないので、ハンドルバーを購入するついでにポンプも買い換えました。
希望のフロアポンプ条件はゲージ付き、psiとkPa表示で出来れば上に付いてる方が見やすい。パナレーサーのと違うのを使ってみたいこともあり、仏式・米式共通ヘッドの口金、ヘッドをロックするレバーも今までのポンプと逆でレバーを起こしてロックするタイプが気になった。
なので、ハンドルバーを購入するヨドバシカメラの通販で一緒にポンプも買いたかったので、サイクルプロの「CP-FP54」になりました。
色はレッドで、購入時の価格は3980円(ヨドバシカメラ)。今までのポンプは2千円前後だったと思うので、いいお値段します。
使っての印象はCP-FP54は金属製で大きく安定感があります。
700x32Cのクロスバイク米式バルブでの使用感です。
サイクルプロ CP-FP54
主な特徴は
- ヘッドは仏式・米式共通
- 本体上部にゲージ
- 圧力単位は「psi/bar」
- 高圧160psi/11bar対応
- 安定感のある金属製
でしょうか。
似たような形状のフロアポンプは、サーファス「FP-200」、GIYO「GF-54」、サイクルベースあさひ「CBAパフォーマンスポンプ」などがあります。
製品写真を見た限りゲージやヘッドの形状が似ていて、サイクルプロCP-FP54との違いは、色、ロゴ、ゲージのメモリ表示のデザイン、CP-FP54だけハンドルが樹脂ではなく木製になってますね。
付属品も少し違いっていて、CP-FP54は英式アダプターのみでボールに空気を入れるアタッチメントは付いていません。まあ、家にはボールがないので不要なのですが。
CP-FP54のヘッドはBFP-GBGと違い米式・仏式両方使えるようになってます。
BFP-GBGのヘッドは米式で仏式は付属のアダプターを使うので、アダプター使わない分スッキリします。ちなみに、減圧ボタンはありません。
本体上部にゲージもあり見やすい。
今までkPa表示だけだったのですが、psiとbar表示なのでpsiで入れるとき計算しなくて良いです。また「100kPa=1bar」なので、キロパスカルで入れるときも計算を考える必要ないです。
ゲージのメモリは外側に大きくpsi表示しててbarは内側に小さく表示されてます。psiメインって感じがしてbarは内側で針が少し太くなってるので、メモリを読むとき違和感がありますがいずれ慣れてくるでしょう。
使用感
米式バルブで使用してます。
ヘッドのレバーは起こして固定、倒して解除です。ヘッドをバルブに入れるとき口金中のパッキンが抵抗があるので固いです。
奥までしっかり挿してロックしようとレバーを動かすと固い。折りたたみ自転車だとスポークにレバーが干渉しそうです。
レバーを倒す時も固いので指を挟まないように注意。
ロックするとバルブ弁が開放されてホース内に空気が入る音がしますが空気漏れはない。
このときゲージの針が動き空気圧も分かる。ホースに入った量の空気圧が下がります。
ポンピングは軽い。1回のポンピングで結構な量の空気が入る。
700x32C米式バルブで1回のポンピングで0.1~0.15barぐらい入ります。
ポンピングし終わるとゲージ針が一瞬高く表示されますが、そこから安定するまで針がゆっくり下がるので少し時間を待ちます。
CP-FP54本体は金属製で足もデカく安定感があるので、体重をかけてもぐらつきにくいです。
600kPaまで入れました。
空気の充填が終わり、レバーを倒してロックを解除してヘッドをバルブから外そうとするとホースに圧が掛っているので固いです。
バルブからヘッドを抜こうと動かしてもしてもなかなか抜けない。米式バルブは太いから大丈夫かもしれませんが、細い仏式バルブは慎重に抜いた方がいいかもしれない。
最後スポっ!と抜けるので反動で何処かに手をぶつけないように注意。
バルブから抜く前にヘッドをグラつかせてホース内の空気を抜くと、まあ抜けやすくなりますが、それでもパッキンの抵抗があるので固いです。
米式と仏式の予備チューブ持っていたので空気が入る確認も兼ねて試しました。タイヤに嵌めてない状態なので空気圧は低いですが米式バルブは相変わらず着脱が固い。仏式は入れるとき折れないか注意が要りましたが、抜く時は米式より軽い力で抜けました、
パナレーサーのBFP-GBGはヘッドのロックを解除してバルブから抜く時にもたもたしてるとチューブから空気が抜けますが、CP-FP54は空気が抜けないのでかなり良いです。
ゲージの誤差について
折りたたみ自転車(米式バルブ)で自動車用タイヤゲージと空気圧を比較しましたが、表示誤差は変わらないもよう。
自動車タイヤゲージは空気圧が高いと、バルブに上手く固定できなくて空気が漏れやすいので空気圧が低い折りたたみ自転車で比べました。
自動車用タイヤゲージはパオックの「APG-1200PA」を使っています。
ホースに入る分で空気圧が少し下がりますが、どちらの針もほぼ同じ位置を指してます。
空気圧を厳密に測るにはデジタルの方が良いかもしれませんが、だいたい分かればいいのでメモリ以下の差は気にしません
CP-FP54のヘッドについて
米式・仏式両対応、レバーを起こしてロックするタイプは初めて使ったのですが、バルブからヘッドを抜く時に空気漏れがしないのが気に入ってます。
ヘッドは分解できます。
サイズが合えば作りが似てる他社製の補修パーツに交換できるかもしれんません。
口金のグレーのパーツにパッキンがあり、ヘッドの先には芯のような金属のパーツが入っています。
この金属のパーツが、レバーを動かすと上下に動きバルブの芯を開放したり閉じたりします。
ヘッドの構造と空気が入る仕組み
ヘッドをバルブに装着すると上の図のようになります。この時はまだバルブの弁が開放されていません。
レバーを起こすとヘッドの金属パーツが下に動いてバルブの芯を押し当てて弁が開放状態になります。
このとき空気が抜ける音がしますがホース内に空気が入るだけなので、ホース内に空気が充填したらゲージの針が安定して漏れもないです。
空気を入れ終えてレバーを倒すと、ヘッドのパーツが引っ込んでバルブの弁が閉まる。ただ、ホース内に空気が残ってるのでゲージの針は圧が掛ったまま。
ヘッドを抜くときに空気が抜ける音がしますが、ホース内の空気が抜けてるだけでチューブから空気は漏れてないです。
なので、バルブからヘッドを抜く時にもたついてもタイヤの空気が抜けない。
ヘッドをバルブから抜く時にタイヤから漏れる空気圧を考慮しなくていいのは良いですね。
CP-FP54はシュワルベ英式バルブはアダプタが必要
シュワルベの英式バルブコアのチューブはパナレーサーのBFP-GBGと仏式変換アダプタで使えたので、CP-FP54でも使えないか英式アダプタ無しで試しましたがダメでした。レバーを開いてロック掛けようとすると、バルブからヘッドが抜けて使えません。
試しに「仏式→米式」変換アダプタで試したら空気が入り使えました。
洗濯バサミ状の英式アダプタは試してないですが、当然使えるでしょう。
付属の英式アダプタ(トンボ)で空気圧が測れる
シュワルベの英式バルブコアに限るのですが、バルブコアの中に芯が入っているので米式と同様に芯を押すことで減圧が出来ます。
CP-FP54付属の英式アダプタは空気が出る穴が凸ってるので、バルブに装着するだけで空気圧を測ることが出来ます。凸ってる部分がバルブコア中の芯に当たってホース内に空気が流れるため。
英式アダプタの固定を半押し程度に開いてると空気が外に漏れるので、外す時は素早くして漏れ出す空気は最小限に。
なお、パナレーサーの英式アダプタは空気が出る穴がパッキンになってるので装着しただけで空気圧を見ることは出来ません。
ただ、CP-FP54付属の英式アダプタはバルブの固定する口がパナレーサーのアダプタより一回り小さくなってます。
なのでバルブの着脱は片手で簡単に…とはいかず苦労しますね。
CP-FP54は安定感あって使いやすそう
10年以上使っていたパナレーサーのBFP-GBGからの買い替えになりますが、金属製で足も大きいので体重を乗せやすく安定感があります。
ゲージもpsi/bar表示で黒背景に白目盛りはかっこいい。
ヘッドの抜き差しは固いですが、もたもたしてもチューブから空気が漏れないのはかなり良いですね。