【2023】折りたたみ自転車メンテ後編 | まちぽた

【2023】折りたたみ自転車メンテ後編

自転車いじり

折りたたみ自転車の1年1回か2年に1回かの大掛かりなメンテナンス、2023年は今回で完結。前回は前輪ハブのグリスアップだけしたので今回はかなりの作業量。

作業内容

  • 後輪ブレーキの清掃
  • 後輪ハブのグリスアップ
  • スプロケット、クランク交換
  • チェーン交換
  • ヘッドパーツのグリスアップ
  • ケーブル・ワイヤー交換(前輪ブレーキ以外)

作業内容が多いので、各項目に分けて記載。

使用工具のサイズも記入しますが、スパナやレンチなどサイズうろ覚えの部分もあるのでどんな工具使ったかざっくりと分かればいい。

上記項目の作業をする前に作業しやすいようにケーブル類とチェーン、クランク、ボトムブラケットも外したいところ。

作業日:2023/1/14

素人作業や素人見解です。管理人が後で見直すためにメモとして書いてるので、How-Toやノウハウ的な内容ではありません。
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メンテナンス前で気になるところ

クロスバイクと比べてほとんど乗ってないので、自転車乗っててあまり気になるところは分からないですが1つだけ気になるところがあります。

ペダル漕いでるとカタカタと足に伝わってくる。軽いギヤでも鳴ってるが重いギヤで漕いでる方が足に伝わってくる感触がハッキリとしてる。

注油後も収まることが無かったので多分、後輪ハブの玉当たり調整が緩いのが原因かと思うので、この辺も今回のメンテナンスで良くなるのか気になるところです。

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後ろ側のケーブル撤去

ケーブルを外す前にフレームの通し方などのメモとして写真を撮ります。他にも分解時にタイヤ外す時のナットやスペーサーなどの順番、ヘッドパーツの順番も写真撮っておく。

まずは、前輪ブレーキ以外のケーブルを撤去。前輪ブレーキのケーブルは外さないで作業する。

インナーケーブル、アウターケーブル共に新しいのに交換しますが、この折りたたみ自転車はフルアウターのためケーブル長さを合わせるのでアウターケーブルは交換まで残しておく。

チェーンやクランクも外すと後輪ブレーキ清掃でタイヤを回せないので後輪ブレーキの清掃が終わってから外す。

使用工具

  • ワイヤーカッター

後輪ブレーキの清掃

ブレーキカバー外してドラムの清掃と研磨。

使用工具

フレームからタイヤ取り外しと、バンドブレーキのカバーを外すのに使用した工具。

  • 15mmレンチ(ハブ軸フレーム固定ナット)
  • 17mmレンチ(バンドブレーキカバーのナット)
  • プラスドライバー&8mmか10mmレンチ(フレームにバンドブレーキ固定する金具)
  • 8mmか10mmレンチ(ブレーキワイヤー固定ボルト)

※レンチはスパナやメガネレンチ、ソケットレンチなど

バンドブレーキなのでフレームからタイヤ外す。ブレーキカバーのナットはたしか8mmか10mm幅、薄いのでソケットレンチが使いやすいかもしれない。

ブレーキのカバー外したらフレームに組み付け。

ホイールがフレームから外れない程度に仮固定。余りにも適当にやったのでシフトレーバー6速(トップ)でペダルを回すとチェーンがスプロケのトップより外側に外れるので、リアディレイラーのH調整ボルトを締めた。

ディレイラーの調整は最後にやるので、H調整ボルトの位置もその時に調整し直します。

ペダルを回して水に濡らした耐水ペーパーでドラムを研磨する。

軽く研磨したけど見た目には変化なし。パーツクリーナー吹き付けた紙ウエスで拭き取って終わりとした。

バンドブレーキのカバー、バンドもサビサビだったのでこっちも耐水ペーパーで研磨した。

錆が酷くて変化なし。こっちもウエスで清掃して終わりとした。

それようの工具を使ってブレーキ交換するのが一番だろうけど、ホイールのハブ表面も錆びてるので外すにも固着してそうで、そこまでやるのもなんかなぁと思うのでこのまま使う。

ブレーキ交換するならホイール交換して新しいブレーキも取り付けたほうがいいとは思うけど、それもなんだかう~ん…

チェーン、クランクとBB、スプロケを外す

チェーンとクランク、BBも外します。その作業ついでにリアディレイラーも外して清掃。

使用工具(チェーン、クランク、ペダル、BB、スプロケ)

  • チェーンカッター
  • 8mmビットソケット+スピンナハンドル(クランクボルト)
  • コッタレス抜き工具+モンキーレンチ or 17mmスパナ(クランク)
  • 15mmペダルレンチ (ペダル)
  • カートリッジBB抜き工具(ボトムブラケット)
  • プラスドライバー(リアディレイラー)
  • 8mmか9mmソケット(プーリー)
  • ボスフリー抜き工具+24mmソケット+スピンナハンドル(スプロケット外し)

チェーン

上の後輪外す前にチェーンの長さを確認してます。

フロントシングルなので、シマノのディーラーマニュアルに載ってるチェーンの長さをプーリー通さないでアウターローで会わせる方法とは多分違うやり方になってると思うので、チェーンを外す前にギヤをトップに入れた状態での2枚のプーリーの位置を確認。

新品チェーンに交換する時は、これに合わせるように長さ調整します。

チェーンが結構汚いので下に新聞紙を敷いてチェーンを外す。

使用してるチェーンカッターはトピークの「ユニバーサルチェーンツール」で、クロスバイクで初めてチェーン交換した10年以上使っていますが不具合は出てない。

ただ、チェーンをセットする場所が2カ所あり、ハンドルに近い内側にセットすると、いつもチェーンプレートが変形して必ず失敗するので、ハンドルから外側にチェーンをセットして作業する。

ピン外してチェーンを撤去した。

リアディレイラーも外して清掃

リアディレイラーも外してプーリーを清掃します。

逆爪付きのリアディレイラーなので、フレームエンドにはプラスネジのボルトでエンド裏側に専用形状のナットで取り付けされている。

プラスドライバーで外すが、グリップが大きい方がトルクをかけやすくて外しやすかった。

リアディレイラーのプーリーは六角ボルトで固定されているので、たしか8mmか9mmのソケットで外した。ボルトの六角部分が薄いので舐めないように気を使った。

プーリー外して清掃、プーリーゲージも清掃したがあまり綺麗にならなかった。

ある程度清掃したら、ディレイラーの稼働軸に潤滑剤を塗布してグリスアップ。潤滑剤にワコーズのラスペネやKURE556を使うと油膜が薄く直ぐに油切れになりそうな気がしたので、KURE高粘着潤滑スプレーを使ってみた。

軸に吹きかけたらディレイラーを動かして馴染ませる。

KUREの高粘着潤滑スプレーは吹きかけた直後はサラッとしていて浸透性もありそうですが、時間が経つとドロッと変わるので、ラスペネや556より長持ちしてくれるといいなと思う。商品説明にも耐水性に優れてると書かれている。

ちなみにKURE高粘着潤滑スプレーの注意書きに金属専用と書かれてるので樹脂やゴムは不可かもしれない。水置換でもなさそうなので雨に濡れたあとの潤滑には水置換のあるラスペネや556のほうが良さそうかもしれないです。

フレームのエンドも清掃してディレイラーをフレームに組み付ける。

フレームエンドの逆爪の奥に固定されるように装着した。

クランク・ペダル

クランクを外す前にペダルを外す…とここで先にチェーンを撤去したことに気づいた。後輪のタイアも外してフレームをフック型のメンテナンススタンドに掛けてる。

ペダルを外すのに力がいるのでクランクを外してからペダルを外すことに。

クランク

クランクボルト、クロスバイクからの流用8mmの六角レンチ(スピンナハンドル+8mmビット)で外します。

次にコッタレス抜き工具をクランクにセット。コッタレス抜きはシマノのを使用、トルクが掛かる場所の工具は純正がいい。

コッタレス抜きを手回しだけで固定すると、以前かかりが浅く舐めそうになったことがあるので最後にモンキーレンチで軽く締める。17mmスパナだと合わなかったのでモンキー使用。

いよいよクランク外し。

コッタレス抜きの外側を時計回りに回してBBのシャフトに圧入されてるクランクを抜く。ここは17mmスパナが使用できる。

クランクのアームを押さえつつコッタレス抜きにセットしてるスパナを回して外した。左右とも。

外したクランクと新調したクランクを並べてみた。40T→48Tに変わる。クランク長も152mm→165mmと長くなる。

外しクランク、クランクガードも外すと錆と汚れが酷いです。

ペダル

ペダルは片方が逆ネジになってる。

  • ペダルメモ:左側は逆ネジ←いつも忘れる

クランクを地面に置いてペダルレンチをセットして体重を掛けると簡単に外れた。

BB

折り畳み自転車のBBは軽快車に使われてるカップアンドコーンのタイプですが、クロスバイクのBB交換時に、クロスバイクに付いてきたカートリッジBBに交換してます。

なので、BB工具もカートリッジBB(スクエアティーバー)に対応した工具を使います。

BBはペダルと同様に片方が逆ネジ。ただペダルと違うのが、進行方向にクランクを回す方向にBBを回すと外れる。

ペダルはペダルの軸をペダルレンチなどで押さえながらクランクを進行方向に回すと締まってくので、「ペダルはBBの逆」と覚えている。

ただ、この覚え方が原因でクランクを外した状態など回さないでペダルを装着する時にどっち回りか混乱してます。

BB外しの工具は柄が一体となってるBBBの工具を使う。シマノのクランク工具はボスフリーのようにレンチを使って回すので安定性に欠けそうなのが理由。シマノのBB工具は持ってない。

写真だとタイヤを外してBB工具をセットしてますが、BBは固着してる場合があるのでフレームにタイヤをセットして地面に自転車を置いて作業してます。

BB本体のある右から外すものの外れなくて固着してるっぽい。体重掛けた勢いでケガしないかビビってるのであまり力入れれなかったのもあるけど。

ビビってたのでサドルに座って足で押したら緩んだ。緩むと手で工具回して簡単に外れる。

左側はワンなので外すのに力が必要ない。

フレームの中を清掃してBBも軽く清掃してネジ山に薄くグリスを塗って組み付けて終わり。

スプロケット外し

スプロケットにボスフリー抜き工具をセットして、スピンナハンドルに取り付けた24mmディープソケットで外した。

スポークプロテクターも交換するので古いの撤去。

スプロケを外した状態でハブの玉当たりを確認。むちゃくちゃ重い、手でしっかりおさて回らなくないですが玉押しを最後まで締めた感じの重さ。

数日前、後輪のブレーキカバーが緩んでたのに気づいてナットを締めてたので、その時に玉当たりがきつくなったのかもしれませんが、2年前にメンテナンスしたときからきつかったのかは今となっては分からず。

後輪ハブのグリスアップ

後輪ハブのグリスアップは、クロスバイクの場合スプロケットの反対側(左側)のナットを外して分解していましたが、折りたたみ自転車はバンドブレーキのドラムがあるので、スプロケ側のナットを外して作業します。

使用工具

  • 17mmレンチ+15mmハブスパナ(ハブ)
  • 15mmレンチ(自転車にタイヤ組み付け)

ハブ分解

ハブの分解、ロックナットは17mmで玉押しは15mmのハブスパナを使う。イオンバイクで500円ぐらいで購入したハブスパナは貧弱なのでホームセンターで購入したクラブの薄口スパナを使用。

後輪のハブはスプロケットと反対側のロックナットを外して行いたいのですが、反対側はバンドブレーキのドラムなのでスプロケット側から外します。

ハブを分解して、グリスが綺麗な色で残ってました。グリスはパークツールのポリリューブんなので緑色です。

このままでも大丈夫かと思うのですが、グリスをAZのウレアグリスに変更したいのでマグネットのマイナスドライバーで鋼球を取って、鋼球とハブの中を洗浄。

鋼球は左右別でボールの中に入れて吹きかけてパーツクリーナーの液に浸けて置いた。

ハブの中にグリスがたんまり残ってたので綿棒で取り除いた。

玉押しは虫食いが無く綺麗です。

ハブのグリスアップ

ハブのグリスをパークツールのポリリューブからAZのウレアグリスに変更。

「玉受けグリス塗布>鋼球セット>鋼球の上からグリス塗布」の順に組み付けながら塗っていく。ハブに鋼球を入れる前に鋼球にもグリスを馴染ませてく。

防水も兼ねてたっぷりと。

ただ、ハブの中に入ってしまうグリスに機能的意味は無いと思うので、量多くなくてもいいかもしれない。

ハブ軸に固定されてる玉押しにも薄くグリスを塗ってハブ軸をセット。

反対側も同様にグリスアップ

玉当たりをガタ付かない程度にしてロックナットと玉押しを仮止め。ここから玉当たり調整をしていく。

ハブの玉当たり調整

17mmレンチを2本と15mm薄口スパナを用意して玉当たり調整をします。

現状の玉当たりを確認して緩い状態なら両サイドのロックナットに17mmと17mmのレンチをセットして締める方向に若干回す。

玉当たりを締めたい場合

ハブ軸に付いてる側(ドラム側)のロックナットを回さないで動かないように固定するだけ。仮止めの反対側(スプロケ側)を回して調整。

仮止めしてる側が回る。

ちょっと締めて玉当たりを確認。まだ緩いならちょっと締めて確認の繰り返し。

玉当たりがきつく緩めたい場合は、仮止め側(スプロケ側)の玉押しに15mmレンチをセットして緩める方向にほんのちょっと回す。

玉当たりを緩くする調整する場合

ハブ軸にガタ付きが無く好みの玉当たり調整になったら、仮止めしてたスプロケ側を本締め。

もう1度玉当たり確認して良さそうなら終了。

玉当たりが緩いと玉押しの虫食いが気になるので、今回はハブ軸ガタが出ない程度からややきつめにした。玉当たりは試して確認しての段階で、これっといった調整はまだつかめてない。

もし、本締め時に緩くなったり締まった感じに変ったら、もう1度仮止め状態に戻して玉当たり調整して本締めする。

本締め時に玉当たりが変わるようなら、それを考慮して玉当たり調整をする。

ブレーキカバーをセット

玉当たりが完了したのでブレーキカバーをセットします。

ブレーキカバーを取り付けてブレーキカバーの薄いナットを締めるのですが、手でハブ軸押さえてるだけだと一緒に回るのでスプロケ側を17mmレンチで固定して玉当たり微調整の時と同じようにブレーキカバーのナットを締め付け。

ブレーキカバーをセット

ブレーキカバーのナット緩んでてくるとカバーがガタガタ動くので動かない程度にしっかり締めます。締め過ぎると玉当たり調整が変わりそうなのでほどほどに。

ブレーキカバー装着して玉当たりを確認しましたが、カバー装着前より抵抗少なく良く回る感じ。ホイールを回すのではなく、指先を前後にねじるように動かしてる。

ガタは無いですが玉当たりが緩いのではと思い、ブレーキカバーの上からもう1度玉当たり調整をしてややきつめに。

それでも、玉当たりを確認をても変わらず。

ブレーキカバーを付けた分の重さで良く回るようになったっと自分を納得させて玉当たり調整を完了としました。

自転車に後輪を組み付けて完了。

スプロケット、クランク交換

ハブのグリスアップも完了したので、新しいスプロケットとクランクを交換します。

スポークプロテクター交換

まずは白く劣化してるスポークプロテクターを交換します

シマノの28T用スポークプロテクター。折りたたみ自転車に付いてたスポークプロテクターと見比べると穴の円も大きく取り付け部分のツメが異なります。

ハブのフランジにツメ挟む感じで装着すると思うのですが、なかなか入らない。無理やり入れようとするとスポークプロテクターが折れそうな気がします。

取り付けで形無いかと思いながら悪戦苦闘してましたが、スポークプロテクターを内側に撓ませるとツメが広がるのでハブのフランジ裏側に入れたら装着できた。

スポークプロテクターのツメはハブのスポークが交差する一番狭い部分。

スポークプロテクターのツメがスポークに干渉しないので、悪戦苦闘はしてるものの装着しやすかった。

スプロケット

使用工具

  • ボスフリー抜き工具
  • 24mmソケットレンチ+スピンナハンドル

新品スプロケとも、ネジ山にグリスを薄く塗ってハブに取り付け。ネジ山にグリスを馴染ませるように3本進んで2歩戻る感じで回しながら、最後は少しギュッ,ギュッっと締めて終了。

新品のスプロケットはラチェット内にオイルが充満しててオイリーです。

スプロケットをしっかり締め付けないのは、ボスフリーはペダル漕いでチェーンにトルクが掛かるとスプロケットが締まってくので、ゆるゆるじゃなければ外れない程度締めるだけでもいいかなと思います。個人的見解。

スポークプロテクターもスプロケットも新品なのは気分がいいですね。

クランク

自転車にタイヤを付けたのでフック型のメンテナンス台から自転車を降ろしてクランクを取り付け。クランクはGRKの48T 165mm。左右のクランクのみでクランクボルトやキャップなどは無し。

チェーンカバープラスドライバーで簡単に外せますが鉄板、安っぽい感じがするのでカバー着けたほうが良さそうな感じ。

歯厚は1/2×3/32で薄歯。1/2はピッチで3/32が内リンクの幅

厚歯になると1/2×1/8でシングルスピードで外装変速の自転車と互換はないので購入時は注意。

自転車BBにクランクを組み付けますが、クロスバイクのクランクをシマノのアルタスに交換した時はクランクボルトの入る穴にグリスが塗られてたので、同じようにグリスを塗った。

クランクボルトをスピンナハンドルで締め付けて、最後はトルクレンチで締め付け。指定トルクは不明ですが、シマノのディーラーマニュアルを参考に42N・mで取り付けた(トルクレンチは自動車用で40~210N・mまでなので)。

ペダルも着けて完了。

左右のクランクを動かしつつガタが無いか確認、問題なし。ペダルもガタはなし。

クランク40T→48Tに変わってフレームとの干渉が心配でしたが、大き目のクランクを取り付けても干渉しないようになってるので問題ありませんでした。

BBはカートリッジに交換した時に多分軸長が少し長くなってるとは思うのですが、フレームがBBよりも内側で広がってる部分もクランクより外側なので元のカップアンドコーンに48Tクランク装着しても問題なさそうです。

ヘッドパーツのグリスアップ

いよいよ最後の大掛かりな作業。これが終わるとチェーンとワイヤー交換だけになります。

前輪ブレーキのワイヤーを固定したまま作業したので結構面倒でした。

使用工具

  • 6mm 六角レンチ(ハンドルステム)
  • モンキーレンチ(ヘッドのロックナット)

ハンドルを外す

この折りたたみ自転車のハンドルは、ハンドルを畳んだ状態にして中に入ってる六角ボルトを緩めるとハンドルが外れます。六角ボルトを緩め過ぎると中に入ってるステムのウスが取れるのでハンドルが上下に動く程度に。

外したハンドルは、とりあえずマジックテープでフレームに固定。

フォークを外す

ヘッドのロックナットを外していく。スレッドなのでフォークはネジ切り。

クロスバイク用に購入した36mmヘッドスパナ、折りたたみ自転車のフォークは1インチなのでダメもとで使ってみましたがヘッドスパナの方が大きく使えなかった。

最大36mmモンキーレンチで代用、多分32mmスパナがあれば使えると思う。

ロックナット、ワッシャー、カゴステーなどの順番を確認しつつ外してく。リテーナーも上下向きがあるのでそれを確認しつつ。

フォーク外して上下のリテーナー共に真っ茶色です。中のグリスは綺麗な色してるので、雨水で錆びたのでしょうか。とりあえず洗浄します。

リテーナーはハブの鋼球と同様にバーツクリーナーに浸けて置く。

リテーナーに錆はなく綺麗。

玉受けも綺麗に。紙ウエスで拭く取ろうとしても取れなかったので、パーツクリーナー吹きかけて豚毛ブラシで磨くと綺麗になった。

パーツクリーナーが下に流れないようにウエス入れてます。

下の玉受けも同様に。

あとは、フォークやらフレームの中に入ってるグリスを取り除いて完了。

ヘッドパーツのグリスアップ

ハブの鋼球と同様にグリスアップ。グリスはAZのウレアグリスを使用。

前輪ブレーキのケーブルがレバーに繋がってるままなのもあり、この状態で作業始めてしまったのもあり下の鋼球のグリスアップはやりにくい。

玉受けを下から覗いてグリスが入ってるのを確認したので、フォークをセットして上の玉受けをグリスアップする。

植えも同様にグリスを入れて組み付け。ハンドルステムのウスも錆止めとして薄くグリスを塗った状態で仮固定。ヘッドの玉当たり調整が終わったら、ハンドルの左右調整して本締めします。

たっぷりとグリスを入れたので外に溢れたグリスを拭き取った。

ヘッドの玉当たり調整は、フォークとフレームの間を手で触りつつ車体を前後に動かして前輪ブレーキ掛けてガタが出てないか確認。

ハンドル回してもハブほど玉当たりが分からないので、ヘッドのガタが出ない状態から気持ちきつめにした。

ヘッドパーツのロックナットを本締めして、ハンドルの左右調整もして完了。

リテーナーは維持管理が面倒そうだけど、圧入されてるシールドベアリングよりはメンテナンスしやすいと思います。

チェーン交換

チェーンはモノタロウのPYCチェーン(多段速用)に交換。ジョイントリンクが付属してますが、癖があり使いこなせる自信が無いのでコネクティングピンを使って取り付けます。

クロスバイクでチェーン伸びの検証で使ってた安物チェーン、最後の1つが消費できた。

使用工具

  • チェーンカッター

ディレイラー可動域調整

まずはディレイラーハイ・ローの可動域を調整。

写真はチェーン取り付け中に気づいたので中途半端にチェーンが写ってますが、チェーン無しで調整するとスプロケとプーリーの位置が見やすいです。

リアディレイラーは旧世代の安物ターニーなのでスプロケットとプーリーの距離を調整するBテンションボルトは付いてないので、プーリーを手でスプロケットに近づけて調整し。

チェーン取り付け

クランクとスプロケットのトップ、プーリに―チェーンを通して長さ調整。

チェーンを外す前に確認で写真撮っておいたプロケットとプーリーの位置を見ながら、新品チェーンも同じように合わせる。

カットする場所が決まったらチェーンカット。

コネクティングピン挿入位置に向きが決まっており、進行方向にに対して外プレートが前方に来る位置に取り付けるのでチェーンカットする時から向きに注意する。

3リンクカット。モノタロウのPYCチェーンは116リンクですが1リンクがジョイントとなってるので両端内内プレートの115リンク。それに3リンクカットなのでチェーンの長さは112リンク。

ギヤがトップの状態のスプロケットとプーリーの位置はこんな感じ。チェーンの長さは交換前と同じように出来たんじゃないでしょうか。

コネクティングピンの場所は、今回は間違えずに済んだ。コネクティングピンの出っ張りは写真の感じです。

ワイヤー取り付ける前ですが、ディレイラーを手でインナー側に押して1速に入るのも確認。

ケーブル・ワイヤー交換(前輪ブレーキ以外)

アウターケーブルは元の長さに合わせてカット。この折りたたみ自転車フルアウターなのでケーブルの長めに必要。

シフトのアウターケーブルは以前の余りで長さが足りていたのですが、ブレーキののアウターケーブルは足りなかった。

前輪ブレーキと同じ蛍光グリーンにしたかったが、買っておいた新品のケーブルを使う。前後のブレーキで色が違うのはしゃあない。

アウターケーブルをカットしたら断面をヤスリで滑らかにする。

シフトケーブルの交換

シフトのアウターケーブルはハンドル側と変速機側の2本必要。ハンドルから来てるのはチェーンステーの途中までで長め。

シフトのアウターケーブル、余ってるケーブルを使っているのでキャップが無い。

色々探してたら多分イオンバイクのセール品で買ったアウターケーブルのキャップが出て来たのでこれを使う。

まずはアウターケーブルをフレームに取り付ける。

丸まってるインナーワイヤーにシリコンスプレー吹きかけてからワイヤーをほどく。シリコングリスだとベットリするので速乾性のあるシリコンスプレーを使った。

インナーケーブルはカテーテルのようにシフトレバーからアウターケーブルの中を通す。

シフトワイヤーの張りは、変速機がローに入ってる時にシフトレバーをトップにするとワイヤーが緩むのでこれを利用する。シフトレバーは6速のトップ、チェーンはとりあえず4速にしてワイヤーを軽く引っ張って固定。張りを具合を見る。

変速調整でワイヤーがタイヤに絡まりそうだったので、ディレイラーガードの外側に通した。

仮固定したら変速確認。アジャストボルトを調整しないでもたつきも無く変速が出来た。

ただ、ワイヤーの張りを緩める方向に調整出来ないので気持ち的にはアジャストボルト1クリック2クリックぐらい緩めた状態にはしたいです。

なので、ワイヤーをの固定を緩めて少しワイヤーを緩めてから固定…と思いましたが、ワイヤーを固定してるボルトを緩めてる時にワイヤーが動いたみたいで元の位置が分からなくなった。

とりあえず固定した形跡を頼りに、そこから気持ち緩めにした。

もう1度変速確認、アジャストボルトの調整なしでスムーズに変速する。

トップから1枚上のギアでシフトレバー遊び半分押すとチャリチャリ音は鳴るので、もう少しテンション緩めにしたかったけど面倒くさかったし変速も出来てるのでヨシとした。

スプロケットもチェーン、ワイヤーも新調したせいか変速時の音は静かで滑らか。前も変速は出来ていましたがギアをトップよりに落とすとガタンっと鳴るのが鳴らなくなった。

スプロケットのラチェットがオイリーなのでクランクを逆回転させるとタイヤも一緒に回る。

余分なワイヤーをカットしてエンドキャップを装着して完了。

インナーのエンドキャップ、ニッパーやワイヤーカッターで潰す方法ありますが、自分はそれだとキャップを切ってしまって上手くいかないのでペンチやプライヤーで潰してます。

ブレーキケーブル交換

シフトケーブル同様にブレーキケーブルも、アウターケーブルを元と同じ長さにカットして装着。

ブレーキレバーの遊びを調整するためにブレーキのワイヤーテンションを調整するアジャストボルトを出した状態でインナーワイヤーを張ります。

ブレーキのアジャストボルトを何mmか出して手でブレーキを掛けた状態でワイヤーを軽く引っ張って仮固定(ブレーキ掛けてもワイヤーが動かない程度に)。アジャストボルトをあまり緩め過ぎると抜けるので注意。

アジャストボルトの位置を戻してレバーを握って確認。

ブレーキの遊びを大きめにしたかったので、最終的にアジャストボルトを約6mm出して調整。

レバーの握った感触も柔らかくなり、少し握っただけでロックせずに微調整もし易そう。遊び小さくするとブレーキコントロールがシビアになる他にも、レバー握る握力も必要になってくるように思います。レバーを一杯握るとタイヤはロックする。

上の2枚の写真、ブレーキカバーに取り付けてるアジャストボルトの位置が微妙に変わってます。1枚目はカバー外側に取り付け、2枚目がカバー内側に取り付けてます。

外す前にとき写真撮らなかったので、後輪外す時にアジャストボルトのパーツもポロっと落ちちゃいましてどの順で装着されていたか分からないで取り付けた。

ネットで調べて写真で確認たりブレーキカバーを真上から見て、アジャストボルトの部品とワイヤーを固定する部品が不自然に斜めになってないか確認して、ブレーキカバーの内側(タイヤ側)に取り付けた。

調整済んだので後輪ブレーキのワイヤーもカットしてエンドキャップ装着。

あとは、走りにながらブレーキやシフトの調整を行います。

試走

雨の天気でしたが、雨が上がったようなので様子見で試走して来ました。体感でわかる範囲で感想。

走りに行く前に、走行距離管理に使ってる有線サイコンのodoを0にリセットしました。先週の前輪ハブのメンテから少し走ってますが数キロの距離なので誤差です。

クランク

40Tから48Tに変わったのでギアが重くなりました。ギア1枚か2枚ぐらい変わった感じ。

速度

20km/h巡航がしやすくなった。時速22~25kmぐらいでトップギアもタイ無くなる感じだったのが、丁度いい感じに収まった。平坦しか乗らないと40Tは小さい。

クランク長は折りたたみ自転車に170mmだと長いと思い165mmにしたのですが、元々付いてたクランクが152mmで長くなりました。

ただ、曲がる内側のペダルを下にして旋回してもペダルが地面と接触する事はない。自転車を45度ぐらい傾けると接触するので地面とのペダルの距離は大丈夫そうです。

20km/h巡航が出しやすくなったし6速トップでギアが足りない感じも無くなった。平坦だけだと丁度いいかもしれない。

クランク長

クランク長は交換前が152mmで交換後は165mmです。小径車なので地面とペダルが擦れるのを恐れて170mmより短い方を購入しましたが、元々付いてたクランクが152mmで165mmでも長くなりました。

ペダルを下にして地面との接触は斜め45°ぐらい傾けないと当たらないので、普通に乗ってあえてペダルを下にして旋回しても地面に当たらないので大丈夫のようです。

チェーン落ち

ローもトップもチェーン落ちはしない。

元々クロスバイクに付いてたBBを取り付けてて、軸長の幅も少し広いと思いますが、それでも何度か変速してチェーン落ちしてないので大丈夫そうです。

クランク大きくしていい感じになりました。

走行中のカタカタ音

メンテナンス前にペダル漕いでる時に足にカタカタ音が伝わってくると言いましたが、それは無し。

後輪ハブの玉当たり調整が緩んでたかとも思いましたが、ハブの分解前に確認したら締め付けてた状態なので多分違う。

一番考えられそうなのがブレーキカバー固定ナットの緩み。カバーを手で触って動くほどでしたから、走行中の振動がペダルを漕ぐ足に伝わってきたのかなと思います。

フレームからBBやクランクも外して組み直したので、その辺りも考えられるかもしれません。

ブレーキ

遊びを小さめから大きく変更してブレーキ操作がやり易くなりました。以前よりレバー握る握力も必要ない感じです。

今までは右手で手信号出しながら左手後輪ブレーキ操作をするとちょっとのブレーキ操作でタイヤがロックしそうになってたのですが、速度調整がしやすくなりブレーキ操作がやり易くなりました。

前輪も同様で、軽い握力で握れるので速度調整がやり易くブレーキの感触が良くなった。

今まではレバー半分握ってフルブレーキ状態でレバーの反発力も強く固かったのですが、今回はグリップにレバーが当たる少し手前ぐらいでフルブレーキの状態にしたので、反発力も弱く柔らかく握りが軽くていい感じ。

ブレーキレバーの遊び少なめが正義みたいに思っていたのですが、これはこれで好みの感触です。

変速もブレーキも調整が必要な感じはないので、これで完成。

クランク大きいと見た目も良いですね。

使用した専用工具とパーツ

全てではないですが使用した自転車専用工具と交換したパーツの紹介。

自転車専用工具

クランク外す工具

カートリッジタイプのBB工具。使用中ブレにくいし、トルクが必要な部分はいい工具使いたい。

シマノのボスフリー工具

交換パーツ

48Tクランク。グレーの車体に黒だと味気ないのでシルバーにした。

スポークプロテクター。付属のと装着方法が異なりましたが使えた。新しいのは良い。

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