10年ぐらい使っていたVブレーキを新しいものに交換しました。
交換作業は簡単に終わりましたが、その後の調整がグダグダでで時間が掛かるので妥協しました。
GIANT CS3000(2007年モデル)にはテクトロのVブレーキが付いてきたのですが、自転車購入して1,2年後にシマノのDEORE「Br-M590」に交換して10年ほど使っていました。
テクトロはネット上に色々言われてたので交換したのですが、ブレーキに問題は無く、ブレーキ交換は値段も安く、他のパーツと比べて手軽に交換できるから変えてました。当時はブレーキの調整もネット上の情報をマネてるだけでいまいち分かってません。今も調整はグダグダと時間が掛かるのですが、まあテクトロからシマノに変えても調整がし易いとかの違いは分かりませんでした。
今使用してる「BR-M590」のVブレーキは10年も使っているのでガタが来ています。
アームの軸は砂利が入っててゴリゴリします。左右のバランス調整ネジも今一つ、片方一杯に締めてもう片方はゆるゆるで何とかなってる状態です。
シューもリムに擦れてるので、シューとリムの間隔は少し広めにしてます(これはホイールの振れも原因かと思いますが)。
なにぶん古いブレーキなので、シュー交換時期になったのでブレーキごと新しいのに交換することにしました。
Vブレーキ「BR-T610」と「BR-T4000」
2021年2月時点でシマノのVブレーキを買おうとすると「BR-T610」と「BR-T4000」の2種類があります。
BR-T610はDEOREグレードで、BR-T4000はALIVIOです。BR-T610はカートリッジシューが付属していてグレードも上です。
価格差は500円~800円ぐらいでしょうか。あまり変わりませんが、前後2セットとなるとあまり予算は掛けたくないものです。
ただ、今のVブレーキは「BR-M590」でグレードもDEOREです。DEOREグレードのVブレーキのシューはカートリッジタイプになっていてBR-M590もカートリッジシューが付属してました。
ただ、シューの摩耗で交換したときはシューが固着してかなり大変だった記憶が残っています。そのため、3回目のシュー交換時には普通のシューに交換して、カートリッジシューの台座ごと処分しました。
再び、カートリッジシューも使ってみたいと思い、BR-T610を選ぶことにしました。
VブレーキBR-T610届いた
Amazonが在庫切れだったので、サイクルベースあさひで購入。色はブラックでフロントしかありませんでしたが。
フロントとリアの違いは取付たるシューの向きが違うだけで、リアは左右入れ替えて使えるので、フロント用を2個注文。
注文した日は、棚卸開始日とタイミングが悪かったのですが、棚卸が終了して2日後、注文してから一週間で発送された。
さっそく箱から出すと表面がグリスで油っこいです。手にべとべと付きます。
カートリッジシューは久しぶり。リードパイプも付いてます。
以前カートリッジシューが固着して外すのに大変な思いをしたので、自転車に取り付ける前に一度カートリッジシューを外します。
ピンを抜いて指で何とか押し出して外しました。結構固いです。1つ無茶苦茶固いのがあってペンチの先でシューを押し出した。
カートリッジシューの台座(舟)は右側は塗装がされていて、左側は塗装がされてませんでした。
塗装がされてる右側のカートリッジシューの着脱が固いです。左はスッと抜けます。
抜き差しを何度かして動きやすくした。シューはピンで固定されてるし、シューの方向もブレーキを掛けた時に飛び出ないようになってるので多分大丈夫。
シュー交換時に固着せずに外せるといいのですが。
バネを外してアームの軸を回してみます。
滑らかに動きます。アームを持ち上げるとバネがグリスの抵抗でゆっくり下に動いてます。
眺めてるだけでもなかなか良いです。
BR-T610を交換
チェーンを洗浄して自転車を洗車してシフターを交換してからブレーキを交換します。
ブレーキワイヤー交換したのは1年前で一度固定したワイヤーの使い回しはしたくないのでワイヤーも一緒に交換です。
ワイヤーをカットしてブレーキ本体を外す。
フレームのVブレーキ台座はパーツクリーナーとウエスで清掃。
台座にグリスを塗布して新しいVブレーキを取り付ける。
アウターケーブルを適切な長さにカット。アウターケーブルはイオンバイクのセール品100円。
レバーからのアウターケーブルの長さは、フロントはハンドルと一緒に動くので極力短くしてます。リアは、ケーブルが外側に来るようにハンドルを一杯まで切った時の長さに合わせています。
例えば左レバー後ブレーキの場合、ハンドルを右に切った状態でアウターケーブルの長さを決めます。ケーブルが外側に来るのでこれ以上永井ケーブルは必要ないです(後からハンドルからレバーを外したりする時は、その長さも考慮する必要がありますが)。
今回は左レバー前ブレーキにするので、フロントのアウターケーブルは短めでいいのですが、左右のケーブル入れ替えできるように少し余裕持たせます。
左前ブレーキにする理由として、利き手が左なのと手信号は右メインでするので、減速・停車のブレーキ操作がリアだと不安定になりそうなので通常と逆にしました。
余談、海外の自転車は左前ブレーキ、右後ブレーキが標準らしくフロントVブレーキにケーブル通す際にも左前ブレーキだとケーブルが自然なカーブになるとか
カットしたワイヤーは潰れてるので、先端の尖った丸型ヤスリで穴を開いてから平型ヤスリで表面を研磨します。研磨は初めてしましたがワイヤーの出がスムーズになりました。
シューの位置調整は適当にしてワイヤーも固定この時点でシューのトーインは付けない。
ワイヤーはレバーの遊びが短いぐらいに調整、レバーを軽く握ってもズレないぐらいに仮止め。
仮段階で取り付け終わり。ワイヤーはカットせずにシューの位置とワイヤーの張りを調整していきます。
Vブレーキの調整。これはいつも苦手
仮の段階で作業は終わってるので、タイヤを回してシューがリムに当たらないか確認しました。
片効きになっていたのでVブレーキの左右にある調整ネジで左右のバランスを調整します。
レバーを動かして左右のアームがほぼ同じ動きになったのでタイヤを回して確認。
リムにシューが擦れてる。多分リムが振れているからだと思う。
ホイールの振れ取りをするのが良いのかもしれないですが、振れ取りは未経験。イオンバイクの在庫セールでニップル回しは購入して持っていますが面倒なのでしない。
ワイヤーの張りを緩く変えるとシューがリムに当たらないのですが、レバーの遊びを少なくしようとすると調整が難しい。時間も掛かる。
レバーのケーブルアジャストボルトでワイヤーの張りを調整すればいいと思うのですが、個人的にアジャストボルトはシューが摩耗してブレーキが弱くなった時の調整に使いたいのです。
シューが減ってきて、アジャストボルトの調整も限界に達したら、そのシューは交換時期と決めてます。
なので、アジャストボルトを初期位置(ゼロ位置)の状態で、ワイヤーの張りを好みにしたいのです。ただ、それをしようとする何度もワイヤーの張りを直すので調整が難しいのと時間が掛かる。
なので、ワイヤー固定のボルトは本締めしない。
何回やってもしっくりこなかったので、最近図書館で借りたメンテナンス本を参考にシューの外側をタイラップ(結束バンド)でトーイン付けて、シューの位置調整をした。
そしてワイヤーの張りも再調整。
トーイン付けたのが関係しているのか、意外とあっさり出来た。左右のバランス調整もしてリムにシューが当たらない。
タイラップの位置はシュー抜け防止のピンの近くにしてますが、これだとトーインの角度がきつくなるので外側(端っこ)でもいいかもしれない。
その後、チェーンの注油やシフトレバー右も交換して変速調整も終わったので、ワイヤー固定してるボルトを本締め
ホームセンターまで試走しました。フロントタイヤがブレーキシューにまた擦ってる。
この場で調整は面倒なので、家に変えてから左右のバランス調整。
リムにシューが当たらなくなりましたが、前ブレーキにした左レバーの遊びが短く感じたので翌日ワイヤーの再調整します。
後は良さそうな感じ。
翌日もVブレーキ再調整
レバーのアジャストボルトはシューが減った時のブレーキ効きの調整のみに使いたいので、アジャストボルトに頼らずワイヤー張ってブレーキの効き具合を調整します。
ついでに、シューがリムの上ギリギリに当たっているのも気になったので、タイヤにシューが当たっていませんが、少し下位置にも調整します。
ワイヤーの本締めを何度もしてるので、何回もワイヤー固定し直す作業は気が引ける。
電子工作のハンダ付け作業の補助道具、洗濯ばさみみたいなをワイヤーに挟んで目印にして、ワイヤーの張りを調整。(洗濯ばさみでも使える)
“洗濯バサミ”でワイヤー張った時のブレーキアームとの距離を見ながら張りを調整しました。
昨日のホームセンターまで試走した時よりレバーの遊びを少し多くする予定でしたが、多くなった。微調整は難しい。
試しに、アジャストボルトで張りを調整すると2mmぐらいで丁度いい感じになった。リムとシューの擦れもない。
ワイヤーの張り直しをすると5mmとか張っているようだ。微妙な加減が難しい。
1時間だけ作業して妥協。
レバーの遊びの調整として、アジャストボルトを少し出した状態でブレーキのアームを手でリムで押さえてワイヤーを固定するなど方法もありますが、自分はワイヤーに目印付けてワイヤーの張りを少し変えて仮固定してレバーの遊びを確認して調整の繰り返すのが一番やり易いです。
アジャストボルトを少し出してワイヤーを固定する方法は、遊びの部分をアジャストボルトを出した量で調整できるのは分かるのですが、慣れないとこれも難しいです。
妥協していますが、時間ある時にもう少し調整を粘ってみます。
また、翌日にワイヤー張り調整の作業しました。
最初に、シューのトーインがきつかったと思い再調整。タイラップをシューの抜け防止のピンの近くでトーインを付けていましたが、タイラップをより外側(端っこ)にしてトーインの角度を浅くしました。
ワイヤーはあと数mm張りたかったので、”洗濯バサミ”ををアームの内側、数mmの距離に挟んでワイヤーを引っ張ります。Vブレーキは開放状態にしてコテおボルトを緩めてワイヤーを引っ張って仮固定。
今度は意外と上手くいきました。
これで試走して遊びが少ないようなら、レバーのリーチを調整してワイヤーの張りを調整します。もう何度もワイヤー固定してるボルトを外したくないです。
Vブレーキ交換して試走しての感想
ブレーキ交換して試走した感想ですが、ブレーキは問題なく効きますよ。
前とあまり変わらないかもしれない。ただ、ガタが来てたので新調したことで気持ち楽かもしれない。
シューもカートリッジシューに変わったので、毎回シュー交換時に位置調整をしなくていいのは楽になるかなあと思います。
今は付属してきたシマノのシューですが、次は今まで使っているBBBのカートリッジタイプに交換しようと思います。
シマノのシューは路面が濡れてるときに走ると、リムが真っ黒になるトラウマしかない。