VブレーキBR-T610を分解グリスアップ | まちぽた日記

VブレーキBR-T610を分解グリスアップ

自転車いじり

中華製のVブレーキブースターを取り付けようとしたら、Vブレーキ本体のアームの動きがゴリゴリ鈍くなったのでダメもとで分解してグリスアップしました。

取り付けた中華のVブレーキブースター。取り付け時のスペーサーとワッシャーの順番を間違えてボルトを締めた影響でVブレーキのアームの動きが鈍くなったようです。

使用工具

  • プライヤー
  • グリス(今回はウレアグリス使用)

車体からブレーキを取り外すと気に使用する六角レンチなどは省略してます。

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分解前にブレーキレバーの握り具合を調整

Vブレーキを分解する際にブレーキワイヤーを外して作業しますが、ブレーキシューが消耗しているのとワイヤーの位置の確認でレバーの握り具合を確認します。

ブレーキレバーの調整ボルトをブレーキシューがリムに当たるぐらいまで緩めて、レバーを握って遊びが無くなったのを確認します。

こうすることで、ブレーキを組み戻す際にワイヤーを固定するときにほぼ同じ位置にワイヤーが来るようにするためです。

確認が出来たら、ブレーキワイヤーを外して車体からVブレーキ本体も外します。

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Vブレーキを分解する

分解するVブレーキはシマノ「BR-T610」。

このブレーキではないもののVブレーキ分解動画や解説してるブログを見ていると、黒いワッシャーのようなパーツを外すことでブレーキの分解が出来るらしいです。

プライヤーを使って黒いワッシャーを回しながら外します。このとき本体の塗装にキズが付くかもしれないです。

黒いワッシャーは圧入されているのでなかなか外すことが出来ないですが、慎重に何度も回してると回るようになり外れました。

黒いワッシャーは他のパーツの抜け防止になっていて圧入されているだけで、ねじ止めにはなってないです。

シマノのディーラーマニュアルやVブレーキBR-T610の展開図を見ると、本来この部分は分解しないようです。なので分解は自己責任

最初、千枚通しや細いマイナスドライバーを黒いワッシャーの隙間に入れて外そうとしましたが、隙間が小さくドライバーの上からハンマー代わりの別のドライバーグリップ部分で叩いても外れそうにないためプライヤーを使いました。

左右とも分解したのでウエスで拭きました。アーム本体以外の細かなパーツはまだ汚れていたのでパーツクリーナーを使って清掃しました。

ブレーキシューは再調整するのが面倒なので取り付けたままです。パーツクリーナーや、これから行うグリスアップでシューに溶剤やグリスが付かないように気を付けながら作業します。

Vブレーキのグリスアップと組み付け

グリスアップをして組み直します。

分解したパーツのアームと擦れる部分にグリスを塗ります。

バネや他のパーツは違う向きで入らないようになっているので組み付け順など間違えることはないと思いますが、バネが下向きに入れるとブレーキシューの舟が干渉するので注意。多分バネが下向きのままでも入らないと思う。

抜け止めのワッシャーを圧入する部分もアームと擦れるのでグリスアップします。

左右ともにグリスアップして組み戻します。

抜け止めの圧入ワッシャーは、まだ中途半端に装着されていますが、車体に組み付けてボルトを締め付ける時に圧入させます。

この状態でVブレーキアームと軸を動かしましたが、ゴリゴリ感が無くなりグリスの粘度がある動きに変わりました。この「ヌル~」した抵抗感が新品に近い感じです。

車体のVブレーキ台座もウエスで綺麗にしてからグリスアップします。

車体からVブレーキを外した時の逆の手順で組み戻します。

抜け止め防止の黒いワッシャーがまだ完全に圧入されていませんが

ボルトを締め付けていくと抜け止めワッシャーが圧入されていきました。

この時もブレーキアームを手で動かしてみましたが、ゴリゴリ感が無くスムーズです。

最後に、ブレーキシューをリムに当てた状態でブレーキワイヤーを固定して、ブレーキレバーの調整ボルトも元の位置に戻します。

レバーの握った時のブレーキの遊び具合と左右のバランス調整をしたら作業完了です。

ブレーキシューは外してないので、リム位置は確認しましたが調整不要でした。

Vブレーキの動きが鈍くゴリゴリなる原因について

Vブレーキの分解と組み付けから個人的な考察ではありますが、Vブレーキの動きが鈍くなった原因について、中華Vブレーキブースター取り付ける際にボルトを締め過ぎてVブレーキ抜け止めのワッシャーを圧入しすぎたのが原因かなと思います。

中華Vブレーキブースターを取り付ける際に[Vブレーキ>スペーサー>座金]の順で取り付けていましたが、ボルトを締め付ける際にVブレーキブースター付属のスペーサーで抜け止めのワッシャーを押しすぎてVブレーキのアームが押さえられて動きが鈍くなったんじゃないかなと思います。

Vブレーキのボルトを締め過ぎてもアームの動きが鈍くならないのには

Vブレーキアームの軸の部分のパーツにボルトの面が当たっているので、抜け止めワッシャーもこれ以上圧入されないんじゃないかなと思います。

中華のVブレーキブースターに付属してるスペーサーの穴は、この軸より大きいので抜け止めワッシャーが圧入され過ぎたんじゃないかなと思います。

なので、[Vブレーキ>座金>スペーサー]の順番でVブレーキブースター取り付けるといいんじゃないかなと。

※Vブレーキのワッシャーと区別するため中華Vブレーキブースターは”座金”と称しています。

後日、[Vブレーキ>座金>スペーサー…]と今の順序でVブレーキブースターを取り付けましたが、Vブレーキのアームの動きがスムーズなままで問題なしでした。

購入したこの中華Vブレーキブースターには色々泣かされましたが、これがきっかけでVブレーキ分解方法が分かったので、滅多にないと思いますがいつでもメンテできそうです。時間があるときにでも後輪のVブレーキも分解グリスアップしよう。

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